日本コンベンション協会(JCMA)は、観光庁に「MICE再起動のための提言」を提出した。新型コロナが「5類」に引き下げられる見込みのなか、MICEの本格的な再起動を目指し、日本としての戦略実現やそのための仕掛けを試行するものとして提言した。
提言の概要の柱は大きくふたつ。ひとつめの柱は、社会や地域へのMICEの意義の発信。このために、現地開催効果を訴求すること、観光との連携をあげている。また、推進にあたって経済波及効果測定ツールの改訂、業界横軸連携の推進、サステナブルMICEの推進とソリューションの共同開発をあげた。さらに、MICEを起点に住民意識の向上(シビックプライド)の醸成とシティプロモーションの必要性を提言している。
ふたつめは、国を挙げたMICE推進。MICE開催への環境整備や大学・研究機関等アカデミアの開催意欲の喚起、大阪・関西万博の活用することをあげた。これらの財源として、国際観光旅客税(いわゆる出国税)を充当することも盛り込んでいる。