ダイキンが、東京に1年以上在住する外国人を対象にした「東京の夏の暑さ」に関するアンケート調査で、「自国よりも暑い」と回答したのは88%にのぼった。「耐えられないくらい暑い」が全体の4分の1を占めたのに対し、自国よりも「やや涼しい」は12%だった。
東京の夏が暑く感じる理由については「湿度が高いため」(80%)が最多で、「気温が高いため」(56%)が続く。次いで3位、4位、6位、7位には、「地面がアスファルトやコンクリートに覆われているため」(28%)、「夜でも気温が下がらないため」(28%)など、ヒートアイランド現象の特徴があげられており、地面からの照り返しで気温が上がり、地面や建物が溜め込んだ熱で夜間の気温が下がりにくいことが、外国人にとって東京の暑さを感じる理由になっている。
さらに2020年の夏季オリンピック東京大会(予定:7月24日~8月9日)で東京への関心が高まっていることから、真夏の東京で屋外スポーツを観戦する自信があるかを質問したところ、54%が「自信がない」と回答。自国からの観光客や選手向けの暑さ対策には「喉が渇いていなくても水を常に飲む」「できる限り飲料を携帯する」などをあげた。東京で熱中症や脱水症状になった経験に基づいたアドバイスが多かったという。
このほか、日本人の暑さ対策で驚いたものとしては「日傘をさす」(46%)、「うちわやセンスを使う」(37%)、「浴衣を着る」(35%)、「涼感グッズを使用する」(35%)、「打ち水をする」(32%)、「風鈴をつるす」(32%)などが上がった。日本人の古くからの知恵や工夫に不思議な驚きを覚え、感心する人も多いようだ。自らも日傘や涼感グッズの活用を行なう人も多く、暑さ対策でも日本文化に順応し、夏を乗り切る工夫をしていることも見受けられたという。
調査は2014年6月13日~27日まで、東京在住1年以上の外国籍の人100名にインターネットで実施。回答者の内訳は、北米、ヨーロッパ、アジア、中東・アフリカの4エリアに分け、各25名ずつとした。
(トラベルボイス編集部)