外国人旅行者が日本滞在で欲しい情報、首位は「無料Wi-Fi」47%、2位「交通手段」45%

観光庁は訪日外国人消費動向調査(2014年1月-3月)の結果から、訪日外国人の動向を分析し、発表した。今回は日本滞在中にあると便利な情報に関する詳細分析を実施。選択肢別ランキングでは「無料Wi-Fi」(47.0%)、「交通手段」(45.0%)が約半数を占めた。特にレジャー目的客の「無料Wi-Fi」の回答率は53.3%と要望が高い。一方、業務目的では「交通手段」(44.9%)が1位となった。

国籍エリア別で見ると、ほとんどのエリアで上位2位は「無料Wi-Fi」と「交通手段」。ただし欧米では2位が飲食店(43.7%)で無料WiFi(34.7%)よりも高い。また、アジアでは「買物場所」や「観光施設」、欧米やオーストラリアでは「ATM」や「宿泊施設」が上位5位に入っているという違いがある。

「無料Wi-Fi」を選択した国・地域は香港が65.6%と最も高く、台湾(58.8%)、オーストラリア(54.9%)と続く。全体的には年代が高いほど選択率は低くなるが、香港では40~50代も20~30代と同様に6割を超えた。「ATM」はオーストラリア(44.1%)など上位5位を欧米諸国で占めており、長期滞在の多い国・地域のニーズが高いことが判明した。

また、訪日前の期待では「日本食」が74.1%、「ショッピング」が58.7%、「自然・景勝地観光」が48.3%、「温泉入浴」が44.4%、「繁華街の街歩き」が38.3%と続く。「日本食」はシンガポール、タイのほかは欧米諸国が上位5位となった一方、ショッピングはタイを筆頭にマレーシア、中国などアジアの国・地域で占めた。

訪日前の期待に対し、滞在中の実施率とその満足度を市場別に分析したところ、中国は訪日前の期待通りに行動し、満足した率も上位5項目は8割を超えて高い。欧米も期待した項目の実施率は高く、満足率も高い傾向にある。また、タイは「日本食」の期待と実施率が8割を超え、満足率は9割を超えるなど、他の活動内容よりも高い結果となった。

一方、韓国は多くの活動に対して期待値は低く、満足率も低め。例えば期待度が1位の「日本食」も69.3%であり、実施率は93.7%、満足率は81.2%だった。2位以下の期待値も「ショッピング」(43.1%)、「温泉入浴」(42.0%)など4割以下となっている。

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