訪日外国人の旅行消費額が4割増の5505億円超、第3四半期で昨年の年間値超えに ―2014年7~9月期

観光庁が発表した2014年7~9月期の訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人全体の旅行消費額は前年同期比41.2%増の5505億円、2014年第3四半期までの総計は1兆4677億円。1四半期で5000億円超を示すのは初めてで、すでに9月までに昨年の年間総計(1兆4167億円)も超えた。

全国籍・地域からの訪日外国人数は前年比25.3%増の347万9000人。一人当たりの旅行消費額は前年比12.7%増の15万8257円で過去最高額となった。観光庁では、中国からの訪日旅行者数の大幅増(前年比70.4%増)が寄与したとしている。


▼国籍・地域別構成

中国人旅行者全体の旅行消費額は昨年の2倍を超える1847億円で、総支出額(5505億円)の3割を占める。台湾人旅行者全体の939億円(全体の17%)と合わせると5割を超え、韓国(同9.6%、529億円)、米国(同7.1%、393億円)、香港の(同6.3%、349億円)を加えた上位5カ国では7割を占める。

全国籍・地域および上位5カ国の前年比伸び率は以下のとおり。

報道資料より

▼一人当たり旅行支出

全国籍・地域一人当たりの旅行支出は15万8257円(前年比12.7%増)。中国人旅行者一人当たりの支出額は前年比18.7%増の23万6353円で、全国籍・地域の平均支出額の底上げ要因となっている。そのほか、台湾(同11.2%増の12万8560円)、香港(同9.4%増の14万8135円)、米国(同3.8%増の18万1896円)も伸びを見せた。


▼費目別支出

全国籍・地域の費目別旅行支出では、一人当たり平均の宿泊料金が4万9132円(前年比5.3%増)、飲食費が3万4596円(同16%増)、交通費1万7108円(同17.4%増)、娯楽サービス費が3723円(同マイナス0.4%)、買い物代が5万3047円(17.2%増)。中国人旅行者は飲食費が前年比31.8%増の4万2020円、交通費が同25.9%増の1万5936円、娯楽サービス費は同42.7%増の3831円となっており、ここでも中国人客による訪日効果が顕著になっている。

(トラベルボイス編集部)

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