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国連世界観光機関(UNWTO)が2014年12月18日に発表した「世界観光指標」によると、2014年の国際観光客到着数(宿泊者数)は過去最高の11億人超となる見通しとなった。2014年1月から10月までの到着者数は前年比4.7%の9億7800万人で、UNWTOによる2010年~2020年長期予測値である3.8%増を超えることが明らかになっている。
方面別でみると、米州全体が前年比8%増の強い伸びを示して世界の市場全体をけん引。次いでアジア・太平洋における到着者数は10月までで5%増を記録。なかでも日本や韓国が2桁成長を見せた北東アジア全体が7%増、インドが7%増となり南アジア全体が8%増と大きな伸びを示した。また、オーストラリアとニュージーランドの成長により、オセアニア地域は6%を記録。UNWTOでは、これらの結果より、アジア・太平洋の安定的な成長傾向が確実になってきたとしている。
世界の方面別推移は以下のとおり。
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「UNWTO 世界観光指標(World Tourism Barometer)」は、世界の観光動向を示すものとして年6回をめどに発表。同機関による2014年の年間・国際観光客到着数(暫定値)は2015年1月27日までに発表予定となっている。