日本百貨店協会によると、2014年12月の全国百貨店売上高のうち、訪日外国人の売上高は前年比175.1%増の100億円超となり、2009年の統計開始以来、初めて単月で100億円を上回った。年間売上高は90.1%増の730億円とほぼ倍増の推移となっている(調査対象46店舗の免税カウンターベース)。
12月の売上高総額は1.7%減の7107億円で、9か月連続で前年を下回った。もともと日曜日が1日少ない月となったが、天候の影響でクリスマスを中心とする後半の追い上げも及ばなかった。ただし、2014年年間売上高は0.3%増の6兆2125億円でかろうじて前年比プラスを維持。日本百貨店協会ではその要因として、各店舗における巧妙な商材準備や企業業績の改善・賃上げによる下支えのほか、10月以降のインバウンド効果を挙げている。