香港政府観光局は、2015年の香港への日本人訪問者数を前年比10%増となる120万人を目指す。文化や建造物に焦点を当てたプロモーション展開の他、リピーターや香港在住の日本人がすすめる観光スポットを新たに発掘。マカオ観光局とも連動し、プロモーションを強化する方針だ。同局局長の堀和典氏が明らかにした。
2015年夏スケジュールからは、日本/香港間にLCCの新規就航が相次ぐ。こうしたことから、堀氏は、初めて香港を訪れる旅行者にアプローチしていく考え。年間を通じたテーマを設定し、キャンペーンを展開していく方針だ。2014年は「食」にフォーカスしたテーマを、2015年は「文化・建造物」にフォーカス。西洋と東洋の文化が融合する香港独特の魅力を改めて訴求し、「古さと新しさ」を前面に押し出す。
さらに、SNSの活用では、リピーターや香港在住の日本人から「知られざる香港」に関する情報を投稿してもらうキャンペーンで、新たな魅力を引き出していく。旅行業界向けの現地招聘や、商談会、香港スペシャリストプログラムの認知向上など、BtoBへの積極的なアプローチとあわせて効果的なものとしていく考えだ。
また、マカオとの連動にも積極的だ。2016年には香港とマカオを結ぶ橋が完成することで、アクセスが良くなることから両エリアの魅力をあわせて旅行者に提案する。観光局同士での共同プロモーションや合同セミナーなどこれまで以上に「よりメッセージ性の強いプロモーションを行っていきたい(堀氏)」という。
なお、2014年の香港への日本人訪問客数は2.1%増の107万8766人に。民主化デモの影響で、秋以降は旅行者の減少があったものの9月までの好調さが牽引した。2015年は、デモの影響がなくなることで、さらなる増加を目指している。
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(トラベルボイス編集部)