全日空グループは、2016年5月28日にベトナム航空と業務・資本 提携に関する最終契約書を締結した。2016年1月に発表された基本合意に基くもので、ベトナム航空の株式約8.8%(総額2兆4310億ドン:約117億円相当)を7月を目途に取得する計画。2016年冬ダイヤからはコードシェア便の運航の実施などが進められる予定だ。ANAは、今回の提携で日本/ベトナム間だけでなく、アジア/北米へのネットワークを拡充させ、収益拡大を狙う。
現在の計画は以下のとおり。
- コードシェアの実施:2016年冬ダイヤ(10月30日)から、日本・ベトナム双方の主要な国内線30路線、日本/ベトナム間の国際線10路線の運航便に相互に便名を付与するコードシェアを行う。
- マイレージ・プログラム提携:2016年冬ダイヤ(10月30日)から、ANAマイレージクラブ(AMC)会員は、ベトナム航空とコードシェアを行う路線でマイル積算を可能とする。マイレージ特典航空券でベトナム航空の全運航便の利用が可能となる。
- 空港業務の受委託:日本とベトナムの就航地における旅客チェックイン、貨物搭降載、地上支援、ケータリング、機体整備などの空港関連業務の相互受委託を実施する。
なお、両社が加盟する航空連合は異なる。ANAはスターアライアンス、ベトナム航空はスカイチームだ。また、ベトナム航空は、これまでJALとパートナー関係でコードシェア便を運航してきた。
関連記事>>>
ANAのインバウンド戦略とは? カギを握るのは国内線、グループ横断的な取組みを聞いてきた