外務省は、2016年7月18日夜(現地時間)にドイツのバイエルン州の列車内で発生した襲撃事件について、注意喚起を発出した。
この事案は、走行中の近距離列車内で男性1名が斧とナイフを持って乗客を襲い、5名が重軽傷を負ったもの。犯人は事件後逃走したが警察官に射殺されたと報じられている。また、犯人の住居ではイスラム過激派組織「イスラム国」の手書き旗が発見されたとの報道もあるほか、「イスラム国」系通信社「アアマーク通信」がこの犯人は「イスラム国」の兵士であると伝えている。
これら状況を受けて外務省では、ドイツへの渡航・滞在者に向け、不測の事態に巻き込まれることのないよう、関連情報の入手に努めてほしいと注意を喚起。
同時に、公共交通機関を使用したり、観光施設やデパート、市場、競技場など不特定多数が集まる場所を訪れる際には十分留意し。政府・軍・警察関連施設には極力近づかないようにしてほしいとし、不審な状況を察知した場合には速やかにその場を離れるといった安全確保に努めるよう促している。