JALグループが発表した2017年3月期第1四半期(2016年4月1日~6月30日)の連結業績は、売上高が前年比4.8%減の2972億円、営業利益が39.1%減の220億円、経常利益が49.%減の197億円、純利益が54.9%減の147億円となり、減収減益となった。
売上高のうち、収入の減少が大きかったのは国際線旅客収入と貨物(国際・国内)。国際線旅客収入は9.9%減の995億円、貨物は24.8%減の154億円となった。国際線では東南アジア線を中心に海外発の需要が堅調だったものの、日本発の需要が伸び悩んだ。また、燃油サーチャージの減収なども影響した。貨物は太平洋路線をはじめとする需要が減少したほか、燃油サーチャージの減少、円高による為替差損などが発生した。
国内線旅客収入は0.4%減の1094億円。4月に発生した熊本地震に対応し、羽田発着九州路線を中心に機材適合を行ない、収益性の向上に努めた。一方で、九州域内の地上交通機関の補完として、多数の臨時便を運航した。
なお、2017年3月期通期業績予想は売上高が1兆3430億円、営業利益が2010億円、経常利益が1930億円、純利益が1920億円で、当初予想からの変更はない。