日本政府観光局(JNTO)によると、2016年7月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同月比19.7%増の229万7000人となった。この人数は、7月として、また単月として過去最高。これまでの単月過去最高は2016年4月の208万2000人だったが、それを約21万人上回る結果になった。年初からの累計は前年同期比26.7%増の1401万300人となり、堅調さが続いている。
JNTOは、熊本地震の影響は、一部市場で九州方面の団体旅行に影響が残っているものの、好調を取り戻しつつあるとしている。7月後半からは、韓国などで「九州ふっこう割」活用の旅行商品の販売も始まっているという。
2016年7月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
市場別でトップは中国。単月として過去最高の前年同月比26.8%増の73万1400人を記録した。70万人を超えるのは全市場を通じて単月として初。JNTOではクルーズ船の寄港数が大幅増だったことが背景だったとしている。続いて韓国が同30%増の44万7000人、台湾が同9.8%増の39万7000人となった。
各市場の詳細は以下のとおり。
JNTOでは、8月について、国際的な政情不安や円高傾向による消費者の旅行動向への影響が心配されるものの、東アジア市場からのクルーズ船の寄港数増加や航空路線の夏季増便など好材料が多いことを指摘。夏休みシーズン後半もこうした好材料がインバウンド拡大に大きく貢献するとみている。
関連記事>>>