ICT総研の「2016年度SNS利用動向に関する調査」によると、日本国内のSNSのアクティブユーザーは2016年末に6872万人に拡大する見込みだ。2015年末の国内ネットユーザーは9943万人で、SNS利用者の年間純増者数は384万人。1か月平均で約32万人が増加していることになる。
40~50代以上の年齢層にも拡大しており、このまま進めば2018年末には7486万人、ネットユーザー全体に占める利用率は74.7%に達すると見ている。
また、利用者のうち約8割が「人とのコミュニケーション」を目的にSNSや通話・メールアプリを利用していると回答。利用率ではLINEが75.1%と圧倒に高く、Twitter(40.8%)、Facebook(36.1%)、Instagram(22.1%)などと続いた。前年から伸びたのはLINEとInstagramで、特にInstagramは昨年の11.4%から倍増。一方、その他のSNSは伸び悩んだ。
満足度で見ると、1位LINE(77.9ポイント)、2位Instagram(77.8ポイント)、3位Twitter(74.0%)と続く。また、利用時間ではLINE利用者の52%、Instagram利用者の58%が「増加」「どちらかといえば増加した」と回答。一方、Facebookは44%、Twitterも42%が「あまり変わらない」と回答しており、伸び悩んでいる。
ICT総研では、LINE利用者がスマホ普及率の増加と共に利用者数・時間が伸びているのに対し、Facebookはパソコンの利用者が多いことを指摘。利用者数・時間の伸びには満足度に加え、利用端末も左右するようだ。また、Instagramについては、今後も利用者数・時間共に成長する可能性が高いと見ている。