国土交通省は2018年1月22日から3月11日まで東京にて、相乗りタクシーの実証実験をおこなう。複数の利用者が1台のタクシーに相乗りすることで、一人当たりの運賃を割安で提供可能にするもの。東京ハイヤー・タクシー協会の協力を得て実施する。
対象地域は、東京23区、武蔵野市、三鷹市。専用アプリ上で乗降車地を設定し、同じ方向に移動するユーザーのマッチングを実施。料金は、最初の乗車地から最後の降車地までの走行距離に応じて算定し、それぞれの利用者が1人で乗車した場合の推計走行距離をもとに按分する。例えば、錦糸町駅から浦安、船橋、津田沼に向かう3名が22時以降に利用した場合は、浦安までの乗客は3690円、船橋までの乗客は5530円、津田沼までの乗客は6450円を想定。乗車前に料金が確定する点も特徴だ。
なお、国交省が2017年8月から同地域で実施した「事前確定運賃」実証実験によれば、約7割の利用者が「また利用したい」と回答。値段が決まっていて安心だと評価されたという。
今回の相乗りタクシーに関する協力事業者は大和自動車交通グループ4社(649両)と日本交通グループ11社(300両)。終電後や朝の通勤時間帯の移動や、イベント時の利用、空港、塾、病院へ移動や送迎、事故による大幅な鉄道遅延時などを想定する。
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