観光庁が策定した「関西インバウンド観光リバイバルプラン」について、具体的な内容が明らかになった。2018年9月21日から1か月程度、観光関係者が連携して「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」を展開。外国人旅行者の関西への来訪を改めて歓迎する姿勢を見せるもの。
21日時点では、「知ってもらう」「来てもらう」「行ってもらう」「楽しんでもらう」の4つのテーマに沿って合計133の取り組みを決定。おもな参画企業や実施内容は以下のとおり。
京阪グループでは、京阪沿線のファムトリップ(視察旅行)を実施。2018年10月末までに、訪日外国人向けに京都タワー展望券1万枚を無償配布する。また、京阪モールでは中国の大型連休国慶節に向けたフェアを実施。大阪水上バスのアクアライナーでは周遊パスの無料対象範囲を拡大。琵琶湖汽船では、インバウンドを対象に観光船ミシガンのクルーズ乗船券を半額(先着100名)にする取り組みをおこなう。
近鉄ホールディングスでは、近鉄奈良でパスポートを提示した外国人に「鹿せんべい」をプレゼント(10月2日から、先着3000名)。また、近鉄奈良駅構内の物販店で企画乗車券所有者にノベルティグッズを提供。SNSで写真を投稿した顧客に宿泊券やあべのハルカス入場券のプレゼントもおこなう。そのほか、近鉄不動産、近鉄百貨店、近鉄リテーリング、近鉄・都ホテルズ、海遊館、KNT-CTホールディングスなどグループ各社でも特典を用意する。
また、航空大手でもキャンペーン運賃などを設定。日本航空(JAL)では、関西国際空港発着の国際線で運賃が最大3割程度割引となる運賃を設定。外国人旅行者向け日本国内運賃(Japna Explorer Pass)の期間限定値下げをおこなうほか、10月17日香港発・21日伊丹発の国際線臨時代行便も運航する。
一方、ANAも関西空港~中国・香港路線で割引運賃を追加設定。インバウンド向け国内運賃「ANA Discover JAPAN Fare」では、関西空港~新千歳/沖縄/石垣/宮古路線で最大半額となる値下げをおこなう。