ANAホールディングスと石川県加賀市はこのほど、イノベーション推進を通じた加賀市の活性化に関して連携協定を締結した。2019年10月以降に両社連携のもと、アバター技術やドローン、シェアリングエコノミーなどの最新技術やビジネスモデルを活用した実証実験を実施していく。
アバターとは、VR(仮想現実)やロボティクスなどの技術を組み合わせ、離れた場所のロボットを遠隔操作することで、相手がまるでそこに存在しているかのようにコミュニケーションできる技術のこと。
今回の取り組みでは、市役所窓口にアバターを置いて市民相談を図るほか、教育分野でもアバターを利用した著名な講師の授業・講演を実施。さらに、観光名所に置いたアバターを通じて遠隔地でも観光体験ができる機会を提供する計画。市職員向けのデジタル化研修なども進める。
また、加賀市在住者が空き時間を活用して訪日ガイドや体験ガイドを提供するスキルのシェアを推進することで、地元のガイド人材を育成。さらに、災害時や緊急時のドローン活用や空き家の有効利用など、地域課題の解決と産業振興にもつなげていく。