日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数を東アジア主要4か国/地域(韓国・中国・台湾・香港)でみると、2019年6月(推計値)は中国が同15.7%増の88万700人、韓国が前年比0.9%増の61万1900人、台湾が同0.9%増の46万1100人、香港が同1.7%増の20万9000人。
中国が単月として過去最高を記録したほか、4か国・地域とも6月の最高値を更新。この4市場で訪日外客数全体の75%を占めている。
韓国・中国・台湾・香港の直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOによると、2019年6月の中国は新規就航の増便のほか、2019年1月から開始した個人ビザの発給要件緩和効果もあり、好調に推移。韓国は、海外渡航先の多様化や現地経済の低迷などで2019年は3月以降前年比マイナスが継続していたが、6月は航空座席供給量の増加や昨年減少した反動もあり、6月はプラスに転じた。
台湾は、長期休暇が昨年と異なったことなどから4月に14.2%減となったものの、地方への新規就航や増便、チャーター便の運航などの効果で6月は改善。香港も増便などによる効果で前年を上回る結果となっている。