凸版印刷はこのほど、長距離でも安定して読み取りできる航空手荷物用ICタグインレットを開発した。航空手荷物の紛失削減や業務効率化を売りに、2020年1月から販売する。航空業界で世界的に手荷物積み残しやロストバゲージ削減のため、ICタグを手荷物に取りつけることによる管理が進んでいるのが背景。これまでICタグ製品でつちかってきたノウハウを活かし、航空手荷物向けに開発した。
インレットとは、PETなどのフィルム上に、アルミ箔や導電性インキでアンテナを形成し、そのアンテナにICタグ用ICを搭載したもの。航空手荷物管理では荷物がさまざまな向きでベルトコンベア上の搬送されるため、幅広い指向性がある形状を独自設計で開発した。2020年度に関連サービスも含め約3億円の売上を目指す。