トリップアドバイザーは、クチコミの透明性に関するレポートを初めて発表した。このレポートは、2018年にトリップアドバイザーに投稿された虚偽のクチコミ件数に関する統計データ、クチコミの審査のプロセスについて説明しているほか、2018年にトリップアドバイザーに投稿されたクチコミの総数、 虚偽クチコミに対するトリップアドバイザーの取り組み、却下または削除されたクチコミの割合についても公表している。
レポートによると、2018年に世界中の旅行者から投稿された6600万件のクチコミのうち、高度な不正検出技術を使用して分析されたのち、改めて人による調査対象となったクチコミは270万件。すべてのクチコミ投稿のうち4.7%がトリップアドバイザーの分析技術を通して、 あるいは審査を担当するコンテンツモデレーションチームによって却下または削除された。
また、旅行者または施設オーナーからトリップアドバイザーのガイドラインに違反している可能性があると報告されたクチコミは1%未満にとどまった。一方、施設オーナーが虚偽のクチコミを投稿したことが発覚しランキングへのペナルティを受けた施設は3万4643軒になった。
レポートには金銭の授受を伴うクチコミの投稿者を捕捉する取り組みについても説明。 金銭の授受を伴うクチコミの投稿者とは、 サイトに掲載されている施設オーナーから報酬をもらってクチコミを投稿しようとする個人または法人のこと。2015年以降、トリップアドバイザーはクチコミを販売しようとした75件を超えるウェブサイトを停止させたという。
このほか、レポートにはトリップアドバイザーがプラットフォームに掲載するクチコミの公正性を守るために実施している取り組みについても取り上げている。
なお、トリップアドバイザーのサイト上に投稿されているクチコミ総数は7.6億件。全文は以下からダウンロード可能だ。