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日本政府観光局(JNTO)は、2019年の日本人出国者数(推計値)が前年比5.9%増の2008万600人になったと発表した。
2020年までに日本人海外旅行者数を2000万人とする現在の観光立国推進基本計画に合致した形で、目標を達成。日本の旅行業界にとって長年の目標であり、国としても2007年の観光立国推進基本計画で2000万人の目標が明記されてから13年で、ようやく実ったことになる。
2019年12月単月の出国者数は5.1%増の171万2300人。11月には1年9か月ぶりにマイナスに転じ、2000万人達成が危ぶまれたが、12月はプラスに転じた。
2019年の日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。
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日本人の海外旅行は、海外渡航が自由化された1964年当時はわずか13万人。以降、ジャンボ機の就航による大量輸送時代の流れ、急激な円高やバブル景気などで右肩上がりに上昇し、2000年には1782万人と過去最高を記録した。しかし、それ以降は国際情勢や経済状況の悪化などで増減を繰り返してきた。近年では世界の日本旅行ブームによって訪日客数が急増し、2015年には日本人出国者数と逆転。日本人の海外旅行への減速が指摘されていたものの、近年はLCCなど航空路線拡大などの影響で出国者数は増加傾向が続いていた。55年にわたる日本人の海外旅行の歩みは以下の通り(出典:観光庁)。
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