京都市、日本人のホテル宿泊客数が3ヶ月連続で改善、GoToトラベル効果で回復基調に

京都市観光協会は、2020年8月の市内63ホテルにおける宿泊客数をまとめた。それによると、日本人延べ宿泊客数は、前年同月比48.2%減で、前月からは1.9ポイント回復し、3ヶ月連続で前月からの改善となった。同協会では、7月22日から開始されたGo Toトラベルキャンペーンが追い風となったものの、7月下旬から8月上旬にかけて京都市における新型コロナウイルスの感染者数が増加したこともあり、改善は小幅にとどまったとしている。

一方、外国人延べ宿泊客数は、前年同月比99.8%減の610人で、全ての国・地域において外国人の宿泊がほぼゼロとなる状況が5ヶ月間継続している。

報道資料より客室稼働率は、前月(20.1%)よりも2.7ポイント高い22.8%。休業するホテルも少なくなり、販売可能客室数は2020年3月以来5ヶ月ぶりに前年同月を上回った。しかし、客室稼働率の改善は4ヶ月連続で続いているものの、外国人需要が消滅していることから、前年同月と比較すると依然として同60.5ポイント減と厳しい状況が続いている。

9月以降については、GoToトラベルの効果や市内感染者数の減少などから、日本人宿泊客数は引き続き回復すると予想。特に、9月の連休期間(シルバーウィーク)では、市内の一部の観光地では前年同期を上回る人出が見られた。また、現在のところ、11月後半の連休期間の客室販売価格の水準は、9月の連休期間を上回っている。

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