Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、緊急事態発生時に困難な状況に置かれている被災者やボランティアの宿泊探しを支援する新しい非営利団体「Airbnb.org」を立ち上げた。国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、Community Organized Relief Effort(CORE)と連携。自然災害のほか、直近では新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組むエッセンシャルワーカーやボランティアの宿泊先探しを支援する。
Airbnbによると、「Airbnb.org」設立のアイデアは、2012年にAirbnbホストのひとりであるShell氏が、米国に上陸したハリケーン「Sandy」の被害を受けた人々に自宅を開放したのがきっかけ。これまで10万人以上が宿泊先を提供し、困難な状況に置かれた7万5000人以上が利用している取り組みで、今回「Airbnb.org」として本格稼働となった。
具体的には、「Airbnb.org」を通じて自然災害や新型コロナウイルスの世界的大流行などの緊急事態による被害を受けた人に、Airbnbホストが無償もしくは割引料金で宿泊先を提供する。一般からの寄付も募る。無償での宿泊先提供をするホストには特別なバッヂを提供し、取り組みの姿勢がわかるようにする。