マカオで巨大IR(統合型リゾート)を複数運営するギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は、横浜市が公募するIR民間事業者(横浜特定複合観光施設設置運営事業)への応募を見送ると発表した。
GEGはこれまで、モナコのIR大手モンテ・カルロ・ソシエテ・バン・ド・メール(SBM)と提携し、日本政府や横浜市など地域社会と協議を重ねてきた。しかし、コロナによって世界とビジネス環境が影響を受けており、見送りは「深い熟慮の結果」としている。
ただし、見送りは「現時点での決定」とし、日本でのIR展開に向けたライセンス取得への取り組みと対話は継続することも表明している。
なおGEGは、マカオでのゲーミングライセンス保有会社の中で、最大の未開発用地を所有。コタイ地区の「ギャラクシー・マカオ」は次の開発が完成すると、総面積が200平方メートル超に倍増し、世界最大級のIRとなる。また、マカオと橋でつながる広東省珠海市の横琴地区での開発も進めており、急速に拡大している広域ベイエリアでの事業機会も注力している。