AP通信によると、オーストラリアの裁判所は、国民の出国を制限する連邦政府の権限に対する異議申し立てを退けた。オーストラリアでは、2015年に制定された「バイオセキュリティ法」を新型コロナウイルス対策として2020年3月に適用。海外からのウイルス持ち込みを防止する目的として、ほとんどのオーストラリア国民および居住者は「例外的な場合」は除いて法的に出国が制限されている。
法的に出国を規制している国は先進国のなかでオーストラリアのみ。リベラル派のグループ「リバティーワークス」は、連邦政府には旅行を禁止する権限はないと主張していた。
バイオセキュリティ法が農業以外の分野で適用されるのは稀なケースだという。