2023年版「世界の持続可能な観光地」100選、日本から10地域が選出、与論島や弟子屈町など

持続可能な観光の国際的認証団体であるグリーン・デスティネーションズは2023年10月、「世界の持続可能な観光地トップ100」を発表した。

日本からは神奈川県箱根町、岩手県釜石市、香川県丸亀市、京都府宮津市、徳島県三好市、愛媛県大洲市、長野県小布施町、熊本県小国町、北海道弟子屈町、鹿児島県与論島の10地域が選ばれた。

なお、アワードでは、北海道ニセコ町が自然環境と社会福祉分野における持続可能な取り組みが高く評価され、シルバーを受賞している。

グリーン・デスティネーションズは、持続可能な観光の国際指標の国際認証団体の一つ。サステナブル・デスティネーションとして100項目の基準を設定しており、「トップ100選」では持続可能な観光に関する30項目の基準のうち15項目以上をクリアすることが条件で、地域の持つ価値をストーリーとして提示することが求められる。

釜石市は地域住民との研修プログラム開発による防災文化コミュニティの創出、小国町は循環型経済の実現に向けて全30世帯で出資する地熱発電所の取り組み、三好市は秘境・祖谷にあるかずら橋の3年に一度の架け替え、大洲市は地域参加型コミュニティの形成による古民家の保全、与論島は星空ツーリズムの推進による資源保護と活用などが評価された。また、3地域が選ばれた四国ツーリズム創造機構は、持続可能な観光に取り組む地域として国際的な認知度向上につながることを期待し、事例などを紹介する記者会見を共同でおこなった。

選定された事例は、観光地としての革新性、効果的なサステイナブル・ツーリズムのストーリー、優れた経営手法として、同サイトで紹介されている。

2023 Green Destinations Top 100 Stories 

四国ツーリズム創造機構がおこなった記者会見

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