米大手航空会社による業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(AFA)は、2024年5月14日、今年の夏の旅客数が前年比6.3%増の2億7100万人と史上最多となる予測を発表した。
AFAによると、今夏(2024年6月1日~8月31日)の1日当たりの便数は前年比5.6%(約1400便)増の2万6000便以上を予定している。2023年の旅客数は2億5500万人だった。
アメリカン航空は、今夏に便数を10%増やす。ユナイテッド航空は5月23日~28日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)休暇の旅客数が前年比10%増の300万人と過去最高に達すると予想。デルタ航空は同休暇の週末の旅客数を前年比5%増の約300万人と見込んでいる。
米連邦航空局(FAA)は、航空管制官の不足解消に苦慮している。一部の航空会社は昨夏、混雑問題に対処するために自主的に減便した。こうした中で、FAAは3月、ニュージャージー州ニューアーク空域の管制を6月30日までにフィラデルフィアに移管して人員とニューヨーク首都圏空域の混雑問題に対処すると発表した。
複数の航空管制施設で、管制官らは人手不足を補うため、強制残業や週6日勤務を強いられている。FAAの人員は目標を約3000人下回っており、2023年秋に発表した認定管制官の数は約1万700人と前年比ほぼ横ばいだった。
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