イベント時の渋滞緩和、駐車場の予約導入と民間シェア駐車場の利用で解消の実証

駐車場シェアサービス「軒先パーキング」を利用して新潟県上越市で実施された「高田城址公園観桜会渋滞対策プロジェクト」の実施結果が明らかにされた。例年、春の高田城址公園観桜会では会場周辺の駐車場が不足し、駐車場入口での入庫待ち車両の滞留や会場周辺の交通混雑が課題となっていた。

有料・臨時駐車場(駐車可能台数30台)では、軒先パーキングの予約サービスを導入。同日で複数回の貸出を試行したところ、例年発生していた入庫待ちの滞留は解消されたという。

また、空き駐車場の有効活用として、会場周辺の個人、企業、店舗などのシェア駐車場を登録箇所70ヶ所、登録台数411台/日を新たに確保した。会期中の累計利用台数は1519台。臨時駐車場を含む全体の約17%に相当した。これによって、鴨島ICに集中していた交通アクセスが分散したという。

対策プロジェクトの結果として、会場周辺の旅行速度が13%向上したほか、例年渋滞が発生していた国道18号鴨島ICから会場までのルートで最大渋滞長が減少。鴨島ICオフランプで215メートルから95メートルに、地域振興局前交差点で750メートルから200メートルに減少するなど、全体的に混雑緩和の効果を確認した。

今後の課題として、臨時駐車場の時間枠の見直しや駐車可能台数の拡大、民間シェア駐車場では登録数の拡大を上げているほか、空き駐車場を探す「うろつき交通」の抑制が必要との認識を示している。

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