旅行調査の世界大手フォーカスライト社は2024年11月19~21日、米国アリゾナ州フェニックスでフォーカスライト・カンファレンスを開催する。
今回のテーマは「The New Age(nts)」。AI時代を迎えて激変が予想される未来の旅行流通や消費者との関係構築にフォーカスしたプログラムを中心に、観光産業の課題を掘り下げる。例えば、AI活用によるパーソナライズの深化、変化する検索プラットフォームやSNS対策、AIエージェントの現在地と今後の可能性、人間だからこそ届けられる顧客体験との最適バランス、プライバシーと情報“主権”に目覚めた消費者との関係づくりなどについて、旅行業に精通したキーパーソンや各分野の専門家を迎えて、様々な角度から議論する。
詳細・申し込み ⇒「フォーカスライト・カンファレンス2024」
※期間限定の割引あり。
※トラベルボイスはフォーカスライトの公式メディアパートナーです。
会期中は、世界各地からの参加者が交流できるネットワーキングの場も充実しており、毎朝のヨガ&トレイルランからカンファレンス終了後のレセプション、バータイムまで、様々な場が設定されているのも魅力。今後のビジネスの方向性について、有益なインサイトやインスピレーションを得る機会となりそうだ。
なお、9月4日までは登録料金の早期割引が適用され、参加費が通常より400ドル(約5万8000円)安くなり、3599ドル(約52万2000円)となる。そのほかにも、特定の条件を満たしたスタートアップ(創業から6年以内、獲得資金が一定以下など)、同一企業からの複数人参加、フォーカスライト購読者などを対象とした各種割引料金を提供している。その後、10月31までの「直前割引」もおこなわれている。
多彩な登壇者とセッションテーマ
2日半に渡る会期中には、観光産業の様々な領域について、注目企業のトップから話を聞くセッションや、話題のトピックスについて、キーパーソンらが登壇して知見を披露するパネルなど、多彩なプログラムが予定されている。
カンファレンスの中心となる「センターステージ」では、エクスぺディア最高経営責任者(CEO)に就任したアリアネ・ゴリン氏、セーバー・グローバル社長兼CEOのカート・エカート氏、ジェットブルーやアズールに続き、ブリーズ・エアウェイズを創業したデビッド・ニールマン氏他が登壇する予定。
さらに、スタートアップ各社と企業・投資家が交流する場「スタートアップ・プログラム」、事前審査を経て選ばれた各社が新プロダクトやソリューションを披露するコンテスト「イノベーション:ローンチ」、宿泊、流通、体験などの計9つのトピック別に行う非公開トーク「インダストリー・ラウンドテーブル」、フォーカスライトの各種調査を担当するアナリストの話を聞く「ミート・ザ・アナリスト」など、多彩な企画が用意されている。
8月現在、参加が決定しているスピーカーは、アゴダ共同創業者兼会長のロバート・ローゼンステイン氏、エアビーアンドビーの最高ビジネス責任者のデーブ・ステファンソン氏、サウジアラビア政府観光局CEOのファハド・ハミダディン氏、トリップアドバイザー社長のクリスティン・ダルトン氏、メイクマイトリップ最高プロダクト責任者のアンキット・カーナ氏、ヒルトンのパートナーシップ&グローバル流通担当VPのオラル・ムイア氏、ユーロスターCEOのグウェンドリン・カズヌーヴ氏など。
そのほか、旅行業に出資する投資会社を率いる創業者や経営責任者も多数、参加する予定だ。
フォーカスライト・カンファレンス2024の開催概要と参加登録の詳細は以下へ。
開催要項
- イベント:フォーカスライト・カンファレンス2024
- 開催地:アリゾナ州フェニックス
- 会場:JWマリオット・フェニックス・デザートリッジ・リゾート&スパ
- 開催期間と内容:
- 11月19日:スタートアップ・プログラム、インダストリー・ラウンドテーブル他
- 11月20・21日:センターステージ、イノベーション・ローンチ他
- 特設サイト
- 最新プログラム
- スピーカー一覧
- 参加申し込み: 3999ドル(約58万円)※期間限定の割引あり
四半世紀以上の実績を誇るこの国際カンファレンスは、例年、世界50カ国以上から経営トップが参加し、旅行業界の最新動向から注目のテクノロジーまでを取り上げて議論する。前回2023年の参加者内訳によると、業種別で最も多いトップ3はテクノロジーソリューション(37%)、OTA(15%)、金融サービス(14%)。また参加者の役職別では、最高責任者(C)レベルが最も多く、45%と半分近くを占めている点も特徴的だ。副社長やディレクターを含めると全体の8割に達しており、決定権を持つキーパーソンに出会えるカンファレンスとしても定評がある。