米フロリダ・ディズニーワールド、空港とリゾート間で手ぶら移動を実証、手荷物輸送サービスで空港の混雑解消にも

写真：ロイター通信

米フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールドリゾートは、オーランド国際空港から帰国便に搭乗する米国内のリゾート宿泊者に対して、ホテルから搭乗便まで直接荷物を配送する手荷物輸送サービスを試験的に導入した。

4月3日に開始された90日間の実証プログラムは、サウスウエスト航空を利用しディズニーリゾートのバリューホテルに宿泊する旅行者向けに実施されている。

このサービスは限定的なものだが、ディズニーファンの間では、空港とリゾート間で宿泊者を送迎していたバス「ディズニー・マジカル・エクスプレス」の復活につながるのではないかと期待が高まっている。

ディズニー・マジカル・エクスプレスは無料で2005年から2021年末まで提供されていた。ディズニーによると、一時は毎日約1万人の観光客がこのサービスを利用していたというゲストの間で人気のサービスだったが、開始当初、タクシーや送迎サービス会社からビジネスに悪影響を与えるとして抗議を受けていた。

ディズニーゲストと空港利用者の体験向上へ

グレーター・オーランド航空局は、この実証プログラム実施に向けて配送会社「BagCheck LLC」と契約を締結した。国内で7番目に利用者数の多いオーランド国際空港は、利用者が増加しているなか、老朽化した手荷物処理システムで「運用上の課題」に直面している。同社を設立したクレイグ・マティアー氏は、元ウォルト・ディズニー・ワールドの取締役。同氏は、空港の手荷物システムの負担軽減につながるとして、手荷物輸送パートナーシップを他のディズニーリゾートにも拡大することに関心を示している。

ディズニーは、この新サービスを他のホテルに拡大する予定があるかどうかを明らかにしていないが、同社広報は「オーランド国際空港と協力し、セントラルフロリダへの旅行需要の高まりに対応し、ディズニーのゲストや空港利用者の体験を向上させる方法について引き続き取り組んでいく」とコメントしている。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。