世界の観光客数、2024年7月までで7.9億人に、2019年比96%、観光収入ではサウジアラビが驚異的な伸び

UNツーリズム(国連世界観光機構/UNWTO)は、2024年7月までの世界の観光客数が約7億9000万人に達し、2019年比で96%まで回復したことを明らかにした。

2024年1月~7月まで数値を地域別に見ると、アジア太平洋地域は2019年比82%。6月は同85%、7月は同86%まで回復した。最も成長率が高かった地域は中東で同126%となり、パンデミック前を上回った。そのほか、欧州は同99%、南北アメリカは同97%とほぼパンデミック前の水準となった。

観光収入・支出データは力強い回復

収入と支出のデータは、さらに強い結果を示している。

観光収入については、データのある63カ国のうち47カ国が2024年上半期にパンデミック前の水準に回復。その多くが2019年と比較して2桁の成長を示した。2024年第1四半期では、サウジアラビアが驚異的な成長を見せ、2019年同期比で207%増となった。

国際観光支出に関するデータをみると、2024年7月までの海外旅行の需要は、2019年同時期と比較して、米国が32%増、ドイツが38%増と好調。また、インドの2024年第1四半期の海外旅行支出は、2019年同期比で86%増と大きく伸びた。

2024年9月~12月のUNツーリズムによるコンフィデンス指数は120ポイントで、今年後半の見通しも明るいことを示している。調査に参加した観光専門家の約47%が観光産業の業績が向上すると予想。悪化すると予想したのは11%にとどまった。

※ドル円換算は1ドル143円でトラベルボイス編集部が算出

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