国土交通省が発表した2013年(平成25年)9月の航空輸送統計によると、国際航空輸送の旅客数は同10.2%増の130万5850人と好調に推移した。旅客キロは同7.2%増。座席利用率は77.5%で、前月8月の実績を下回り、70%台に落ち込んだ。
方面別では、中国が同19.7%増の26万3134人と回復傾向にあるのに対し、韓国は同10.3%減の15万2517人と前年割れが続き、昨年の竹島や尖閣問題から約1年が過ぎ、明暗が分かれる結果となった。その他アジアは引き続き好調で同20.6%増の48万1883人、米大陸も同様に同9.6%増の16万8852人と順調に伸びた。このほか、太平洋が同3.8%増の12万1190人、オセアニアが同0.9%増の1万1980人と前年を上回ったものの、欧州は同6.1%減の10万6294人と低調に終わった。
国内定期航空輸送の旅客数は前年同月比9.1%増の837万180人。旅客キロは同9.6%増で、座席利用率は69.6%となった。幹線・ローカル線別では、旅客ベースで幹線が359万6077人で座席利用率74.6%、 ローカル線が477万4103人で座席利用率65.6%という結果になった。