日本百貨店協会が発表した2013年11月の全国百貨店売上高概況によると、売上高総額は前年同月比2.4%増の約5654億円で2ヶ月ぶりのプラスとなった。同協会によると、11月は中旬以降の冷え込みによる冬物需要の高まりや冬ボーナス増加への期待感によって消費マインドが改善、また円安、増税前の駆け込み需要などが影響したという。
商品別にみると、引き続き高額商品は勢いを維持。「美術・飽食・貴金属」は15か月連続で増加しており前年同月比21.0%増、ラグジュアリーブランドなどの特選雑貨も5.9%増だった。また、訪日外国人からの売上げは、東南アジアからの旅行者の増加、中国人旅行者の回復傾向が続き、売上げは122.7%僧、客数は111.4%増と好調に推移した。
地域別には、大都市10都市(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)の売上げは全体で前年同月比3.4%増で4か月連続でプラス、10都市以外の地区では同2.4%増。前月にくらべて大都市とそれ以外の地域で差は縮まっている。なお、大都市10都市のなかでの増加率が高かったのは名古屋で同8.4%増で4か月連続のプラスとなった。一方、10月まで伸び率が高かった大阪は同1.9%、13か月連続のプラスとなったが伸び幅が小さくなっている。名古屋に続いて、伸びが高かったのは仙台が同5.9%増、横浜が同4.6%増という結果だった。