日本百貨店協会が発表した2013年12月の全国百貨店売上高概況によると、売上高総額は前年同月比1.7%増の約7257億円となり、2か月連続のプラスとなった。これにより、2013年1月~12月の売上高は全国で前年比1.6%増の約6兆2171億円、全国の売上の約6割超を占める都市圏10都市では前年比3.0%増の約4兆1425億円で2年連続のプラスとなった。
12月は、気温低下による冬物需要の高まりに加えて、景況感の回復や株高、冬のボーナス支給額の増加で主力の衣料品も前年比0.6%増と堅調に推移。また、高級時計・宝飾品も引き続き好調で美術・宝飾・貴金属は前年比15.7%増と活発だった。また、訪日外国人の売上も前年比でほぼ倍増となり、訪日旅行者が増加した傾向も大きくプラスに働いた。
また、一つの特徴としては、消費税増税前の駆け込み需要とみられる動きがあった。家具が前年比12.7%増と2桁の伸びを示し、同協会は「住宅市場の活況や大型消費財の消費増税前の駆込み需要」と分析している。