総務省・情報通信政策研究所が発表した「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、スマートフォンの利用率は前年比20.8ポイント増の52.8%となり、過半数が利用していることが判明した。最も利用しているのは20代(87.9%)で、10代(63.3%)、30代(78.7%)、40代(58.8%)はそれぞれ約30ポイント増加した。50代(32.4%)は18.7ポイント増加したが、60代(8.7%)は3.0ポイントの増加で、シニア層の利用は進んでいない。
コミュニケーション手段の平均利用時間では、メール(26.0分)が最も長く、ソーシャルメディア(15.5分)が続く。ただし、10代はソーシャルメディアが48.1分、20代が45.1分と2倍に増加し、メールと逆転。コミュニケーション手段もメールからソーシャルメディアに代わりつつある。
ソーシャルメディアの利用率は57.1%(15.7ポイント増)と過半数を超え、30代では91%と9割を超えた。また、40代でも60.5%(22.9ポイント増)と大きく増加。50代も36.5%と4割に近づいており、若年以外の利用も一般化している。
なお、動画等共有・配信サービスの利用については、YouTubeやニコニコ動画などのオンデマンド型動画共有サービスが52.8%と過半数が利用。WOWOWなどの有料多チャンネル放送サービスは22.3%。「いずれも利用していない」は40%弱で、60代では73.3%など年代が上がるにつれてその割合が高かった。
調査は2013年11月30日~12月8日まで、全国125地点で訪問留意調査を実施。サンプル数は13歳~69歳の1500。