訪日外客数、2014年3月は過去最高を更新、22.6%増の105万人に

日本政府観光局(JNTO)によると、2014年3月の訪日外客数(推計値)は、前年比22.6%増の105万1000人となった。3月として過去最高だった2013年の85万7000人はもちろん、単月として過去最高だった2013年7月の100万3000人を上回る推移となった。東南アジアのビザ緩和策の効果に加え、春の桜のシーズンのプロモーションや中国などからのクルーズ船5隻の寄港などが、過去最高の外客数につながったとみている。

市場別では、11市場が3月として過去最高を記録。特にアジアではタイ(58.5%増の7万1100人)は年間の過去最高を更新したほか、中国(80.1%増の1万84200人)も円安傾向を受け、昨年9月から7か月連続で各月の過去最高となった。東南アジアはビザ免除のタイ、マレーシア(74.6%増の2万3400人)のほか、ベトナム(63.7%増の1万1100人)も2012年1月から27か月連続で各月の過去最高となるなど、好調な推移となっている。

ただし、韓国(7.2%減の19万2100人)は3月として2013年に次ぐ2番目の旅行者数となったが、2月に引き続きマイナス推移となった。JNTOでは、3月1日の独立運動記念日の連休効果がなかったことに加え、大手航空会社を中心とする座席供給量の減少などが要因だと指摘している。

欧米豪市場では、イースター休暇が昨年の3月末の開始から今年は4月中旬の開始という変動があったものの、堅調に推移。フランス(21.0%増の1万5800人)とロシア(9.2%増の6400人)は3月として過去最高を記録するなど、重点市場のうち6市場で前年を上回った。

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