日本政府観光局(JNTO)によると、2014年5月の訪日外国人の人数(訪日外客数:推計値)は、前年比25.3%増の109万7000人となった。2014年1月から5月までの累計では、すでに500万人を突破しており、これは過去最高のペースだ。好調な伸びの要因について、JNTOでは航空座席の供給量拡大、東南アジアの査証免除、航空会社や旅行会社との連動などが奏功したものとみている。
市場別では、台湾とインドが年間を通じて単月で過去最高を記録。中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、米国、カナダ、フランス、ドイツが5月として過去最高を記録した。
特に、好調なのは中国と台湾。中国市場は昨年比103%増と倍増の16万5800人。台湾については、44.1%増の28万2000人で過去最高だった2014年4月を上回り、2か月連続で単月として過去最高を記録した。これによって、台湾からの訪日外客数は5月までの累計で韓国の数値を抜いて国・地域別の最多・首位となった。一方、韓国は旅客船沈没事故の影響もあり前年同月比14.6%減の19万5300人。
なお、今回発表の訪日外客数は5月単月として過去最高となる人数で、これまでの過去最高だった2013年5月の87万5000人から約22万2000人上回ったことになる。