日本銀行京都支店は、2013年に京都府を訪れた外国人の数を前年比35.4%増の195万8778人と推計した。訪日外国人数(JNTO発表値)に京都府訪問率(観光庁・訪日外屋人消費動向調査)を乗じて推計したもの。また、京都市の調査によると、市内における外国人宿泊客数は35%増の113万人で、過去最高値になったという。
これをもとに試算した、京都府への経済波及効果(誘発生産額)は50.0%増の3734億円で、観光庁が試算した国全体の経済波及効果である3.1兆円の12.0%を占める数値となった。GDPと同様の概念である誘発粗付加価値額は、49.5%増の2229億円で府内総生産の2.3%。誘発雇用者数(増加分がもたらした新規の雇用者数)は47.1%の3万4913人となり、いずれもほぼ5割増加したと推計している。
さらに、政府が目指す訪日外国人数2000万人達成した場合も試算。京都府への外国人訪問者数は2013年比で92.9%増の378万人と推計(訪問率は2013年の数値を使用)。これによる経済波及効果は92.9%増の7206億円、誘発粗付加価値額は93.0%増の4302億円、誘発雇用者数は93.0%増の6万7378人で、いずれも2013年推計値の1.9倍になると見込んでいる。
(トラベルボイス編集部)