世界の平均宿泊料金は4%増、アジア・太平洋は横ばいで「お得な水準」に -Hotels.com

オンラインホテル予約サイトホテルズドットコム(Hotels.com)は、このほど最新のホテル宿泊料金指数であるHotel Price Index(HPI)を発表した。それによると、2014年上半期に世界で支払われた平均宿泊料金は、前年同期比で4%増加した。HPIは、同社のサイトを通して行われた実際の予約価格に基づいて旅行者が実際に支払った1泊1部屋あたりの料金を対象に数値化した調査レポート。調査を開始した2004年を基本の100として比較している。

今回、平均宿泊料金が前年同期比4%増加した理由について、同社は2014年上半期の景気回復が特にヨーロッパで勢いを増し、消費者が旅行に費やす金額を増やしたためとみている。2014年上半期末時点のHPIは115で、2004年を15ポイント上昇。HPIの最高値だった2007年上半期の119まであと4ポイントまで迫っている。Hotels.comの代表取締役社長であるヨハン・スヴァンストローム(Johan Svanstrom)氏は、今回の結果について「海外旅行およびビジネス旅行の需要は全般的に依然として高く、旅行業界にとっては好調な滑り出し」と評価した。

地域別にみると、中南米とカリブ海地域のHPIは、いずれも今期に過去最高の指数を記録。特に、カリブ海地域のHPIは6%増加し、過去最高の上昇率を記録し、さらに地域別のHPIとしては調査開始以来最高となった。また、ヨーロッパと中東では、過去6年間で最も高い上昇率だった。

一方、アジア・太平洋地域のHPIは横ばい。特にアジアの宿泊料金を、同社は「依然として旅行者にとって非常にお得な水準」と表現している。また、オーストラリアは豪ドル安のため、海外からの旅行者が支払った宿泊料金は下落しているとした。

(トラベルボイス編集部)

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