外務省が発表した旅券統計(2014年1月~12月)によると、一般旅券の発給数は前年比2.6%減の321万6810冊となった。2013年は16.0%減と大幅に減少したが、2014年はさらに下回る発給数となった。2014年の出国者数は3.3%減の1690万人となっており、外務省では旅券発行数にも影響したと見ている。
一般旅券発行数のうち、5年旅券は4.3%減の6万623冊、10年旅券は1.4%減の2万5342冊で、10年旅券の割合が58%と約1ポイント上昇。また、性年代別でみると発行数の比率の傾向はほぼ変わらないものの、60~69歳が男女とも6.7%減と全体の減少率を大きく下回った。全体的に発行数が減少する中、30~39歳女性は5.7%増と大きく増加。20~29歳女性も0.4%増と増えており、特に30代を中心とする若い女性の旅行需要の強さがうかがえる。
都道府県別では、前年を下回るのがほとんどのなか、沖縄では2.7%増、神奈川では1.2%増と前年を上回った。秋田は15.6%減、鳥取は11.4%減で2ケタ減となった。