近畿日本ツーリスト(KNT)とKNT九州は2015年4月下旬~5月上旬にかけて、「福岡城スマートグラスツアー!城と史跡めぐりのふくおか散歩」を実施する。KNTではウェアラブル端末やパーソナルモビリティなど最先端情報通信分野の技術による「スマートツーリズム」を推進しており、今年2月には第1弾の江戸城と日本橋復元ツアーを実施。現実と仮想の世界で観光地が見られるスマートグラスへの関心の高さは想定以上の反響だったという。
第2弾の今回は、黒田官兵衛が晩年を過ごした屋敷跡が残る福岡城を訪れ、デジタル技術を用いて当時の様子を再現。ガイドの案内とともにスマートグラスで鑑賞する。ツアーは博多駅発着で所要約7時間、昼食がついて、旅行代金は1名1万円前後の予定。4月中旬ごろからウェブサイトで一般募集を開始する。
なお、近畿日本ツーリストでは今後、地域観光のガイドツールとして今後、「スマートグラス」の活用を提案し、観光プロモーションを支援していく方針。現存しない建築物や歴史的・文化的資源をバーチャルで復元したり、地域の魅力を可視化して、観光のストーリー化を図り、誘客に結び付けていくとしている。