
長野県の白馬村観光局は、2024年11月~2025年2月に白馬村を訪れた観光客が前年同期比14%増の約130万人だったと発表した。2004/2005シーズン以降の過去最高を記録。このうち、村内スキー場来場者は延べ89万人以上で、46%がインバウンド客だった。
2024年11月に新たなスキー場がオープンし、12月の観光入込客数は26万3600人で、前年の約1.2倍でスタート。2025年1月は48万200人、2月は47万2100人だった。最高積雪量が白馬八方尾根スキー場で650センチメートルとなるなど、例年に比べ降雪に恵まれたことも好調の要因とみている。
報道資料より(出典:白馬村観光局)
村内スキー場の11~2月の来場者数は、「White Resort白馬さのさか」が前年同期比9%増、白馬八方尾根スキー場が3%増、白馬岩岳スノーフィールドが47%増、エイブル白馬五竜&Hakuba47が6%減。ゴンドラを新設した白馬岩岳スノーフィールドでは大幅な増加率を記録し、大型投資の成果がみられた。一方で、白馬村内で最も来場者の多いエイブル白馬五竜&Hakuba47は微減だが、昨シーズンに想定以上の来場者を受け入れ、過密による満足度低下を懸念し、適性人数への調整に成功したという。
また、急拡大するインバウンド客については、ウィンタースポーツを第一目的としない層も増加。一部スキー場の特定リフトで、観光目的の乗車を受け入れるなどノンスキーヤー向けのサービス提供を強化している。
今後、白馬八方尾根スキー場は2027年にゴンドラとベースセンターハウス、駐車場を新設する予定。エイブル白馬五竜とエイブル白馬五竜IIMORIは2025年1月に経営統合を発表しており、それぞれ将来を見すえた事業展開を進めている。