米国の旅行業界向け情報サイト「トヌーズ(tnooz)」や総合経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」電子版などの複数メディアは、現地時間の2015年4月21日、米アマゾンが宿泊予約サービスの本格展開を行うメニューを追加したと報じた。新たに開設されたサービスは「アマゾン・デスティネーションズ(Amazon Destinations)」。現時点では、米国太平洋岸北西部、南カリフォルニア、北東部を対象とした150軒ほどの宿泊施設が対象となっているという。
「アマゾン・デスティネーションズ」は、米アマゾンが米国を拠点に展開中のサービス「アマゾン・ローカル(Amazon Local)」からアクセスできる。「アマゾン・ローカル」は、地域を指定して地元のレストラン予約やテイク、ギフト購入などを利用できるサービス。今回追加された「ディスティネーション」メニューをたどることで、滞在したいエリアの選択できるほか、検索機能を用いて滞在したい場所を地図から探すことができる。また、滞在先の近隣にあるレストランやアクティビティ(Attractions)が表示される(下図)ほか、宿泊者による5段階レビューも掲載されるようになっている。
報道によれば、「新サービスでは、事業者が通常料金の宿泊プランを掲載できるなど、より柔軟に料金設定ができる」ため、自分の施設を強調してアピールすることが可能。予約できる日程には制限があるものの、米国近隣での短期宿泊に利用しやすいサービスとして提供される見通しだ。
現在のところ、「アマゾン・デスティネーションズ」は一部の地域が対象で、日本国内を対象としたサービス提供を行っていない。ただし昨年時点でアマゾンによる旅行業への参入の可能性が報じられたほか、さきごろブライダルパッケージを販売するサービスを開始したばかり。引き続き、旅行関連サービスの事業展開に注目していきたい。
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(トラベルボイス編集部)