日本政府観光局(JNTO)によると、2015年7月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)が前年同期比51%増の191万8400人となり、単月としての過去最高を記録した。2014年1月から7月までの累計では、同49.9%増の1105万8300人。7か月間で早くも1100万人を突破した。
2015年1~7月の状況と前年推移は以下のとおり。
国籍別で2015年7月の首位となったのは先月に引き続き前年比で約2倍となった中国。105.1%増の57万6900人となった。続いて、台湾が29.5%増の36万1700人、韓国が37.1%増の34万3800人。4位となった香港は、74%増と好調な東アジア諸国の中でも伸びが目立った。
また、7月はヨーロッパ各国の伸びも大きかった。中でもイタリアは44.5%増。また、英国、スペインも約3割増となった。各市場の詳細は以下のとおり。
JNTOは、好調の理由について夏の旅行シーズン効果とともに、クルーズ船の寄港回数の増加、航空路線の拡大などを上げている。8月以降も、東アジア市場からの大型クルーズ船の寄港が予定されていることや、MERS で運休・減便していた日韓航空路線の運航再開などで、夏休みシーズン後半の送客拡大するものと見ている。
また、東南アジアでは、シンガポールの建国50周年の連休(8/7-8/10)やフィリピンのニイノ・アキノ記念日及び英雄の日による連休(8/21-8/23、8/29-8/31)があり、旅行需要の増加が期待される。
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