ANA、LGBTへの対応強化、マイレージ家族会員で同性パートナーの登録受付け開始など

全日空（NH）は2016年6月23日、LGBT（レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー）の価値観を尊重するサービス拡充を発表した。これは同社が組織や人々の多様性を大切にすることを責務の一つと考える「ANAグループダイバーシティ＆インクルージョン宣言」を反映したもの。※画像は同社のLGBTフレンドリーのシンボルマーク「レインボーフラッグ」。

顧客向けサービスとしては、7月1日から「ANAカードファミリーマイル」の「ファミリー会員」や特典利用者として同性パートナーシップの登録を可能とする。同時に、羽田・成田・大阪伊丹空港のANAラウンジやANAスイートラウンジの多目的トイレのサイネージを変更。シンボルマークであるレインボーフラッグを掲示し、LGBTの利用者を含め誰でも利用しやすい施設にすることを目指す。

一方、社内の福利厚生面でも取り組み強化をおこなう。具体的には、社員向けLGBT相談窓口を設置して個別相談に対応するほか、祝い金や弔慰金の支給、休暇取得時も「同性パートナーを配偶者とみなす」前提とする。さらにマネジメント層に向けてLGBT啓発プログラムを推進し、全社的な理解促進につなげていく。