日本政府観光局(JNTO)によると、2016年6月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同月比23.9%増の198万5700人となった。6月として過去最高だった昨年6月の160万2000人から約38万人上回る結果に。年初からの上半期累計は前年同期比28.2%増の1171万4000人となり、半年で初めて1000万人を超えた。
韓国市場は今年5月に熊本地震の影響で伸び率がマイナス(4.2%減)に落ち込んだものの、6月はプラスに転じて前年比38.1%増と大きな伸びを示した。
2016年6月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
国籍別の首位は中国で、前年比26.0%増の58万2500人となり3か月連続で50万人を超えた。次いで台湾が15.2%増の39万7800人、韓国が38.1%増の34万7400人。台湾、香港、米国が単月過去最高を記録したほか、英国とロシアを除く15市場が6月として過去最高を記録。1月からの上半期累計では、中国が41.2%増の307万6600人、韓国が31.0%増の238万3000人、台湾が20.3%増の215万5800人となっている。
各市場の詳細は以下のとおり。
JNTOでは、翌7月は年間を通じて最も外国人旅行者が多い月であるとし、テロや英国のEU離脱問題といった国際政情不安はあるものの、マレーシアやインドネシアではラマダン明けの旅行シーズとなりプラス要因になると予測。東アジアからの多数のクルーズ船の寄港も好要因になるとみている。一方で熊本地震の影響については、いまも一部で影響が見受けられるとして、引き続き注視していく考え。