JALとANAのお盆期間(2015年8月10日〜21日)の利用実績がまとまった。それによると、国際線の旅客数ではANAが旅客数と増加率でJALを上回った一方、利用率ではJALがANAよりも高い数字を残した。国内線旅客数では、両社とも供給量を絞ったものの前年実績を上回った。
国際線旅客数:
旅客数は8.9%増でANA に軍配、利用率はJALが92.2%で上回る
JALは提供座席数35万9149席(同0.1%増)に対し、旅客数は33万1078人。利用率は92.2%となり、前年比で1.7ポイント改善した。方面別では米大陸線が前年を大きく上回り、同12%増の4万7985人。そのほか、欧州線が同4.9%増の3万589人、中国線が同10.9%増の7万5430人、グアム線が同5.6%増の5552人と好調に推移。東南アジア線は同0.8%減の7万4289人、台湾線が同0.1%減の3万3632人と健闘した。また、オセアニア線は供給座席数を同15.9%減としたものの、旅客数は同1.3%減に止め、5929人を輸送した。韓国線は提供座席数を同14.6%減としたため、旅客数も同11.4%減の2万4218人。同様にホノルル線も機材変更のため提供座席数が同12.5%減となったため、旅客数も同8.3%減の3万3454人に終わった。利用率では、東南アジア線を除くすべての方面で90%を超えた。期間中のピーク日は、日本発が8月11日で利用率97.9%、日本着が8月15日で利用率95.1%。
ANAは、路線拡大により同9.2%増の39万7794席を提供。旅客数は同8.9%増の34万8430人となり、実数、増加率ともJALを上回った。利用率はJALを下回る87.6%。方面別では、北米(同1.5%減の6万1325人)、欧州(同2.5%減の3万399人)で前年割れとなったものの、中国(同14.8%増の10万3638人)、アジア・オセアニア(同12.8%増の13万6130人)、ホノルル(同8.2%増の1万6938人)は好調に推移した。利用率では、北米とホノルルが90%を超え。期間中のピーク日は、日本発が8月11日で利用率96.0%、日本着が8月21日で利用率92.9%。
国内線旅客数:
JAL、ANAとも前年比5%を超える増加率、利用率は両社とも80%超え
JALグループは提供座席を同1.3%減の164万4915席と絞ったものの、旅客数は同5.2%増の140万6496人と好調に推移。利用率も前年を5.3ポイント上回る85.5%となった。JAL便の方面別旅客数では、すべての方面で前年比増。特に、中国・四国方面は同17.7%増と好調だった。利用率では関西と沖縄で90%超えた。期間中のピーク日は、下りが8月11日で利用率98.7%、上りが8月20日で利用率96.1%。
ANAも提供座席数を同0.5%減の239万3428席に絞ったものの、旅客数は同5.4%増の194万4600人と好調。利用率も前年を4.5ポイント上回る81.2%となった。方面別の旅客数では、提供座席数を同6.2%減と絞った東北・北陸方面を除く全方面で前年比増となった。特に、九州(同8.3%増)と沖縄(同10.1%増)が好調だった。期間中のピーク日は、下りが8月11日で利用率96.6%、上りが8月16日で利用率92.7%。