お盆期間の航空実績2016、国内LCC4社とも国内線利用率が90%超、路線拡大で国際線旅客数が大幅増

国内LCC4社の2016年お盆期間(2016年8月10日〜21日)の利用実績がまとまった。それによると、国内線旅客数ではピーチ・アビエーションは前年比増となった一方、座席供給量を絞ったジェットスター・ジャパン、バニラエア、Spring Japanは前年実績を下回った。利用率は各社とも90%超え。国際線旅客数では、路線の拡大に伴って、ピーチ、ジャットスター、バニラとも前年実績を大きく上回る結果となった。

国内線: 4社ともに利用率は90%超え

ピーチ・アビエーションは、前年同期比5%増となる13万3920席を提供。旅客数は同4%増の12万4401人となり、利用率は前年の93.5%を若干下回る92.9%を記録した。ピーク日については、下りが8月11日で利用率95.6%、上りが8月15日で利用率94.5%。

ジェットスター・ジャパンは、提供座席数を同12.5%減の19万9800席と絞ったため、旅客数も同11.7%減の18万3294人となった。利用率は前年の90.9%から91.7%に上昇。ピーク日は下りが8月11日で利用率95.4%、上りが8月21日で利用率96.8%。

バニラエアも提供座席数を同8.3%減に絞ったものの、旅客数の減少率はそれを下回る同6.7%減にとどめた。4万7520席で4万4704人を輸送し、利用率は前年の92.4%を上回る94.1%となった。ピーク日は下りが8月11日と12日で予約率98.0%、上りが8月16日と20日で利用率97.8%。

Spring Japanは、同22.2%減の1万5876席を提供。旅客数は同13.6%減の1万5303人に減少したものの、利用率は前年の86.7%を大きく上回る96.4%となった。ピーク日は下りが8月11日で利用率99.7%、上りは8月15日で利用率99.8%。

国際線: 4社とも利用率9割超、ジェットスターは97.2%に

ピーチは、路線拡大に伴って同34%増の7万920席を提供。旅客数の伸び率は、供給量の伸び率を上回る同39%増で、6万6268人を輸送した。利用率も前年の90.1%を上回る93.4%。ピーク日は下りが8月11日で利用率96.7%、上りが8月19日で利用率95.5%。

ジェットスターも同様に提供座席数が同218.8%増の1万8360席に対し、旅客数は同171.7%増の1万154人。利用率は前年の96.8%から82.5%に減少した。ピーク日は日本発が8月10日で利用率96.4%、日本着が8月18日で利用率89.7%。

バニラエアは、同50%増の3万8880席を提供し、同49.4%増の3万6015人を輸送した。利用率は92.6%で、前年の93%を若干下回った。ピーク日は日本発が8月13日で利用率98.7%、成田着が8月19日で予約率97.3%。

今年はじめてお盆期間で国際線を運航したSpring Japanは、成田/重慶・武漢線で4536席を提供、旅客数は4434人となり、利用率は97.7%だった。成田発では8月13日〜16日まで満席が続いた。

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