外務省は2016年9月7日付で、海外安全ホームページでオーストラリアのスポット情報を掲載した。イスラム過激派組織ISILがウェブ雑誌「Rumiyah」上で、単独もしくは少数のいわゆる“ローン・ウルフ”に対し、オーストラリアの象徴的な場所でのオーストラリア人殺害を呼びかけていることに伴うもの。
これは、シリアでオーストラリア人テロリストが死亡したことを受けたもの。具体的な地名としては、シドニーのオペラハウスやメルボルンのブランスウィックなど(以下に記載)。殺害については人を刺す、撃つ、毒を盛る、車で轢く、などとしている。
オーストラリア政府によると、現時点で同国のテロの脅威レベルは5段階中3番めの「Probable(起こりそうである)」に変更はない。外務省ではISILの記載した場所に限らず、テロの呼びかけに呼応するものが活動し、日本人が被害にあう可能性が排除できないとし、オーストラリアの渡航・滞在には従来以上に安全に対する注意を認識し、危機管理意識を持つように促している。
【「Rumiyah」誌に挙げられた具体的地名】
- シドニー:バンクスタウン(Bankstown)、ボンダイ(Bondi)、シドニー・クリケット・クラブ(SCG)、オペラ・ハウス
- メルボルン:ブランスウィック(Brunswick)、ブロードメドウズ(Broadmeadows)、メルボルン・クリケット・クラブ(MCG)