カタール航空(QR)は2017年3月9日、ダブルベッドや家族スペースなど、従来のビジネスクラスにはないプライバシー空間を実現した新座席「Qスイート」を発表した。ITBベルリン会場で開かれたお披露目会には、ベルリン市のミヒャエル・ミュラー市長、シーク・サウド・ビン・アブドルラマン・アル・タニ(Sheikh Saoud Bin Abdulrahman Al-Thani)カタール大使も列席した。
新座席のお披露目会で、特に注目を集めたのは、中央列の隣接する4つの座席。座席間を仕切るパネルやTV画面を動かすと家族4人だけで共有できる空間が出現するファミリー・スイートだ。従来のビジネスクラス・キャビンには、こうした家族向けのプライベートな空間はなかった。同僚との打ち合わせや、友人とおしゃべりしながらの食事など、利用客のニーズに合わせた幅広い使い方が可能という。
以下、同社が提供する写真で新座席の様子をお届けする。
▼中央の隣接する4つのシート。パネルやTVモニターの位置を動かして、友人、家族や同僚などと一緒にくつろぐプライベートな空間を作り出すことができる。
▼世界最大の旅行見本市、ITBベルリンでお披露目された“世界初”の新シート。特許も取得したというユニークな座席は、完成まで2年を費やしたという。
▼Qスイートの特徴の一つ、ビジネスクラスでは業界初となるダブルベッド。
▼前代未聞の新ビジネスクラス「Qスイート」は、カスタマイズ可能なプライベート空間。プレミアムな旅行体験へと旅客を案内する。
▼ITBベルリンで開かれた大規模な記者会見の様子。
カタール航空のグループ最高経営責任者、アクバル・アル・ベイカー氏は「当社のビジネスクラス・キャビンは、すでに高い評価を受けているが、今回の新しい座席は、業界の予想をはるかに上回る内容であり、プレミアム・トラベルの未来像を具現化したもの。同社が20周年を迎える今年も、革新性と野心的な取り組みで業界をリードし、絶対的トップの座を維持する」と話した。
QRのビジネスクラスは2016年、スカイトラックス(Skytrax)の「ワールド・ベスト・ビジネスクラス」を受賞。また最近では、QRが拠点とするカタール、ドーハのハマド国際空港も、同じくスカイトラックスから5つ星空港の認定を受けている。