富士山のネット環境で進化続く、無料Wi-Fiから通信環境の高速化まで、NTTやKDDIがサービス拡充

NTTドコモとKDDI、KDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレスはそれぞれ、今夏の富士山での無料Wi-Fi提供など、通信サービス環境の拡充を発表した。

NTTドコモでは富士山の山開き期間、富士山山頂と登山道でLTEとFOMAの通信サービスを、山小屋で無料Wi-Fiを提供。登山口や登山道での受信速度を高速化し、全登山道で通信環境を充実する。

また今年度は、山梨県と静岡県と外国人登山者向けの連携協定を締結し、ドコモを利用していない外国人登山者にも通信環境とサービスを提供する。さらに外国人登山者の急病時対応として、医療通訳オペレーターにワンタッチで繋がるリアルタイム映像サービスのトライアルも実施。ロシア語やベトナム語など計8か国語に対応し、富士山衛生センターや五合目総合管理センター、七合目と八合目の救護所の4か所で行なう。

このほか、富士宮ルートでは8月4日~6日まで、デジタルスタンプラリーも実施。チェックインソリューション「Air Stamp」を組み込んだアプリで、3か所のチェックポイントのスタンプを集めて登山を楽しめるようにする。

一方、KDDIグループでは、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが山開き期間中、無料Wi-Fiサービスを提供。山梨県と静岡県と協定を締結し、富士山の全山小屋を含む49か所と富士山静岡空港で、国内・訪日外国人などすべての人が無料で利用できるようにする。大規模災害発生時の被災者が利用できる統一ネットワーク「00000JAPAN」に対応しており、有事の際の通信手段としても使用可能だという。今後は、富士山五合目以下の民間企業や施設とも連携し、拡大していく予定だ。

また、KDDIでは2017年7月4日から8月下旬まで、富士山頂で4G LTEのエリア化を実施。登山口・登山道では通年利用を可能とした。

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