リクルートライフスタイルのエイビーロード・リサーチ・センターは、2016年に海外旅行をした18歳以上の男女を対象に実施した「海外旅行調査2017」を発表した。
これによると、2017年に海外旅行の意向率(行った/行きたい)は82.8%。前年を1.3ポイント上回る数値で、2015年の79.6%を底に、海外旅行への意欲が高まっている。
2017年に行きたい渡航先では、1位にハワイがランクアップし、昨年1位の台湾が2位になった。また、3位には韓国が1ランクアップ。また、4位には西ヨーロッパ諸国が2ランクアップしたのをはじめ、欧州の主要デスティネーションも順位を上げており、両国関係や治安的な不安で順位を下げていたデスティネーションが、復調の兆しを見せている。
今後行ってみたい渡航先では、海外旅行経験者のトップ3はイタリア、フランス、スペインで、この3年間で順位の入れ替わりはあっても、上位3位は同じ顔触れが続く。一方、海外旅行未経験者のランキングでは1位ハワイ、2位イタリア、3位オーストラリアの順。昨年2位のフランスは4位に順位を下げ、未経験者には治安的な不安要因が残っているようだ。
2016年の1位は3年連続台湾、満足度1位は西欧州に
2016年の渡航先では、1位台湾、2位ハワイ(オアフ島)、3位韓国の順。韓国は昨年から2.1ポイント上げ、減少傾向に歯止めがかかった。
渡航先満足度では、1位に西ヨーロッパ諸国、2位に東ヨーロッパ諸国が入った。双方とも昨年は4位、7位と2014年よりも順位を下げていたが、2016年はもち直してトップ2を占めた。このほか、イタリアが14位から6位、北ヨーロッパ諸国が16位から8位、イギリスが17位から15位と、ヨーロッパが順位を上げる傾向が目立つ。
一方、昨年1位となったタイ(ビーチリゾート以外)と2位のカナダは、今年はそれぞれ10位に低下した。